燃焼班
私たちのロケットはハイブリッドロケットエンジンというシステムを使用しています。このシステムでは固体燃料のある燃焼室に対して液体の酸化剤を供給し燃焼させ、発生したガスにより推力を生み出します。TSRPでは2005年からロケットエンジンの自作に取り組みTHR(Tokai Hybrid Rocket)シリーズとして、現在も研究・開発を行っています。燃焼班ではこのハイブリッドロケットエンジンの高推力化を目指して研究・開発を行っています。
さらに、TSRPでは2015年から酸化剤とロケットエンジンの間にバルブを搭載し打上げ環境によらない実験を目指し開発を行っています。
また、エンジンを燃焼させるためにGSE(Ground Support Equipment)を扱うことも燃焼班の魅力の一つです。TSRPでは人間による誤りを少なくするため半自動でエンジンに点火させるGSEを開発しました。
構造機構班
ロケットのボディは主にGFRP(ガラス繊維強化プラスチック)とジュラルミンで構成されています。どちらも軽量でありながら強度が高いことが特徴であるため小型ロケットに適した材料となっています。構造機構班ではこのボディを作るために3D CADを用いて設計を行い、機械を駆使して材料を設計通りに加工しています。
さらに、ロケットを安全に落下させるために必要なパラシュートの設計とパラシュートを展開するための放出機構の設計も行っています。
計測制御班
ロケットには電子機器が搭載されています。計測制御班が行う最も大切なことはパラシュートを展開する信号を適切なタイミングで送ることです。その信頼性を向上させるために日々開発を行っています。開発では電子回路や基板設計に代表されるハードウェアの知識とプログラミングに代表されるソフトウェアの知識、両方を手を動かしながら学ぶことができる点が特徴です。
また、ロケットの飛行データを取得し解析を行うことも重要な役割となっています。このデータは将来の開発に生かされます。
広報班
TSRPをより多くの人へ知ってもらうことを目的として活動しているのが広報班です。HP作成やSNS投稿、動画製作などを担当しています。今後は、大学の顔としてTSRPが活躍できるようにおもしろい取り組みを様々展開していきます。
さらに、大学や他団体が主催するイベントへの参加も行い企画立案も広報班が担っています。
能代市では能代宇宙イベントとよばれる日本最大級の宇宙イベントが毎年8月に開催されています。 TSRPは2005年の第1回から能代宇宙イベントに参加しており、ほとんど毎年能代宇宙イベントの中で打上げを行っています。 2012年からは海岸からのロケット打上げが可能になり、高度1 km以上への打上げができるようになりました。
北海道の十勝地方にあり太平洋に面した大樹町はJAXAの実験施設がある宇宙の町です。 TSRPは2003年から大樹町で打上げを行っており、ほぼ毎年2月か3月の春休み期間中にロケットの打上げを行っています。
私たちの活動に興味を持っていただけましたら是非一度、お問い合わせください。